フォーラムメンバー紹介

八王子市立松木中学校

1、平成27年度 学校の森教育 研究実績報告書

◇研究テーマ:学校の森で採れた「どんぐり」を活用しよう!

 ※本校は多摩ニュータウンの開発と共に建てられた学校で、昨年度、開校20周年を迎えた。学校敷地内には現在も多くの樹木が残されている。

1)研究学年:理科部 1年生(7名)

2)本研究で伸ばそうとした能力や狙い

  本研究では学校敷地内に数多く落ちている「ドングリ」を加工し、「ドングリコーヒー」の制作を行った。
  普段の生活では見過ごされてしまうような、身近にある物(ドングリ)を加工することで身近な自然を大切にし、親しみを持って関わることができるようになることをねらいとした。

3)狙いを実現する為の授業づくりの工夫点

  今回の取り組みは、本校の学校経営計画の中に位置づけられている持続発展教育(ESD)に対応している。

4)学校の森の取組みで成果のあった点

  「ドングリコーヒー」は「浄瑠璃祭り」(学校が会場で行われる地域のお祭り)で販売し、売上金をダルニー奨学金に寄付した。子供たちは自作した「ドングリコーヒー」で募金活動ができたことで、自分たちが行った取り組みが形になったことを体感できた。また本取り組みは、保護者をはじめ地域の方々からも高く評価された。

5)今後の課題

  今後も身近にある自然の中から多くのことを学ぼうとする姿勢や身近な自然を大切にし、有効活用していく姿勢を育成する。

6)その他

  今回の研究発表について、後日学年集会で発表を行った。多くの生徒が身近な自然と人との繋がりや自然の有効活用について知ることができた。

2、学校紹介

東京都八王子市にある松木中学校は、全校生徒555名からなる比較的大きな規模の学校です。

学校敷地面積は45000㎡を超え、都内の中学校では屈指の広さとなっています。一昨年、開校20周年を迎えました。

多摩ニュータウンの開発により宅地化が進み開校した学校で、スタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となった地域に建っています。

本校では、基本的にチャイムは一日を通して朝と昼の予鈴と本鈴の合計4回しか鳴りません。ノーチャイムの中で学校生活を送ることを通して、自主性を育成しています。

また、平成22年度から地域運営学校(コミュニティースクール)の指定を受けています。地域との結びつきが強く、地域清掃や挨拶運動・地域防災会・浄瑠璃祭りなど地域の方々と学校や生徒とが連携・協力して行う行事が多くあり、学校を中心とした地域の輪が広がっています。

地域のお祭りの「浄瑠璃祭り」は4回目を迎えました。理科部では昨年度からこのお祭りで模擬店を出しています。集まった売上金はダルニー奨学金に寄付しています。

 

 

学校の敷地面積は東京都の中学校で一番広く、まだまだ緑が多く残っています。ドングリも敷地内でたくさん採ることができます。

ドングリの固い殻を一つ一つむき、水に約1週間入れアクをぬきました。水は毎日3回以上交換しました。この後、乾燥・焙煎するとドングリコーヒーができあがります。

 

地域のお祭り(浄瑠璃祭り)で発表をしました。

ドングリコーヒーを沢山のお客さんに飲んでいただきました。

ポスターセッションを行い、作り方の説明もしました。

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