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《森の植物の歳時記》 [80] 【ノウゼンカズラ(凌霄花)】

中国原産の植物で、平安時代には渡来していたと言われています。安土桃山時代の絵師、狩野永徳の屏風絵にも描かれており、大振りな花を沢山咲かせる豪華さは、時の権力者の注目を浴びる存在だったのかもしれません。

生命力が強く、近くにあるものに絡みながら上に登っていきます。近くの樹木や構造物に絡んで咲く姿が話題になったりします。根を張って思いがけないくらい離れた場所から芽を出すこともあり、ちょっと困った存在になってもいます。

近年、アメリカノウゼンカズラや交雑種など、園芸種も見かけます。

多くの図鑑に「日本では結実はしない」とか「結実は稀」と書かれていますが、千葉市都市緑化植物園では結実して話題になります。細長い豆果を思わせる果実ができますが、ノウゼンカズラ科ですので、薄いひらひらした種子が無数に入っています。発芽率は良く、播種後、すぐに発芽しました。自然界でむやみに繁殖しないように注意が必要かもしれません。発芽したノウゼンカズラですが、旺盛な繁殖力の故でしょうか、引き取り手は現れませんでした。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
















































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