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《森の植物の歳時記》 [93] 【ツチアケビ(土木通)】

林の中で、真っ赤なウインナーソーセージが地面から生えている光景に巡り合うことがあります。ツチアケビの果実です。地面から生えるアケビの意ですが、ランの仲間で、アケビとの関りはなく、アケビのように果実が裂開することもありません。

初夏に咲く黄色の花も含めて、自らは葉緑体を持たず、共生するナラタケ(菌類)から全ての栄養をもらって生きている植物です。太い根にナラタケの菌糸を誘い込み、その菌糸をも消化して育ちます。“頼りなさそうに装って、全ての栄養をもらう居候生活”などと表現されることもあります。

赤いウインナーソーセージのような果実は、ランの仲間の果実には珍しく肉質の液果になります。種子も、他のランの仲間に比べて、若干、大き目です(ツチアケビ 0.8×1.0㎜ シュンラン 0.15×1.4㎜ ネジバナ 0.25×0.7㎜)。

種子の大きさから推察できるように、シュンランやネジバナは散布を風に頼りますが、果肉があって、ちょっと大きめの種子は、動物による散布の可能性も考えられます。ヒヨドリなどの鳥による散布が報告されています。食べられないまま朽ちてしまうこともあります。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



















































 


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