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《森の植物の歳時記》 [106]  【イヌマキ(犬槇)】

民家の生け垣などで多く見かける木の一つです。防風、防火、防音の対策とも言われており、千葉県では県の木に指定されています。ご神木になっている神社もあります。

昔はスギのことをマキと呼んでおり、これに劣る意味からイヌマキと呼ばれたという説があります。また、一説に、コウヤマキに劣る名とも言われます。造園関係の方はコウヤマキのことをマキと呼んでおられるようです。県の木に指定されている千葉県では、“マキ”と言えばイヌマキのこととして通用しています。

葉の幅は広いのですが、針葉樹(裸子植物)で、雌雄異株です。白い雄花は目立ちます。

裸子植物ですので、種子が剝き出しになっており、その下の花床(かしょう)と言われる部分が赤く熟します。赤い色を認識できる鳥がこの部分を食べるためには、その先についている種子を一緒に食べる必要があります。鳥による種子散布の仕組みと解説されます。赤く熟した花床はちょっと甘くて食べられるのですが、種子は有毒ですから要注意です。

発芽の姿が可愛い!と人気です。雌株の近くで探してみて下さい。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)












































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