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《森の植物の歳時記》 [113]  【セイタカアワダチソウ(背高泡立草)】

多くの方がご存じの植物ですが、良いイメージで語られることは少ないのが残念です。

北米原産の植物で、明治の初め、1900年頃、観賞用、蜜源植物として導入されました。第二次世界大戦後、逸出して分布を拡大し現在に至っております。蜜の持つ独特の匂いが嫌われることが多く、蜜源としての利用にも至っておりません。

一時期、花粉症の元凶という噂が広まりました。セイタカアワダチソウは虫媒花です。風媒花に比べて花粉が大きく、重いので風に乗ることは少なく、濡れ衣です。草丈が高く咲く花が花粉をまき散らしていると誤解されたのかもしれません。花粉症を引き起こすブタクサという目立たない草と間違えて伝わったという説もあります。

種子による繁殖と地下茎による繁殖の、二つの方法を有効に使い分けて旺盛に繁殖します。発芽すると、他の植物の生育を阻害する物質を根から出して、分布を拡大しますが、この物質は自らの繁殖をも阻害してしまいます。その結果、追われるように別の場所に移動して、また繁殖するというジプシーにもたとえられるような生活をしています。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)











































ブタクサ


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