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《森の植物の歳時記》 [122]  【ツルウメモドキ(蔓梅擬)】

植物の名前は、時に連想ゲームのように感じられることがあります。葉がウメ(梅)に似ていることからウメモドキ(梅擬)、葉と果実がウメモドキに似ていてつる性なのでツルウメモドキ(蔓梅擬)となりました。いずれも、分類的には全く関係のない植物です。

ツルウメモドキは雌雄異株ですので、結実は雌株のみです。花粉は虫によって運ばれます。

球形の果実が弾けると、オレンジ色の皮に覆われた種子が顔を出します。鳥に目立つ色をしていると言われていますが、年を越しても残っているのを多く見かけます。最後まで残しておく? 美味しくない? 聞いてみたいですね。

つる性で、林縁に絡んだりして嫌われることもありますが、クリスマスが近づく季節、リースの材料や花材として人気が急上昇します。また、生垣に絡ませて、観賞用に育てておられるのを見かけることもあります。葉は黄葉しますし、種子は落葉後も長く枝に残りますので、初冬の山野に色どりを添えます。

蔓は繊維が強く、かつては薪を束ねるのに使われたりしていました。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



































ウメ


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