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《森の植物の歳時記》 [129]  【ハダカホオズキ(裸鬼灯 裸酸漿)】

やや湿り気のある山地の木陰などに生えます、緑色の葉に赤く熟した果実が映えて、注目を集めます。

ホオズキというと大きな袋状のものに果実が包まれている光景をイメージされる方が多いでしょうか。この袋状のものは、花が終わった後、萼(がく)が果実を包むように膨れたものです。

ホオズキに似た果実ですが、萼は大きく育つことはなく、緑色の小さく浅い皿状で果実の赤を引き立てます。果実が裸のままでむき出しになっていることからの命名とされています。

夏に咲く花は薄黄緑色ですので、あまり目立つことはありません。

晩秋、葉が虫に食われても、黄色くなっても、赤い色を失うことなくみずみずしい色を保ちます。鳥による種子散布を期待しているのでしょう。

生薬として、腫れものの治療に使われるようですが、有毒植物ですので、安易な使用は避けたいですね。

シカの不嗜好植物の一つで、食害に遭うこともなく分布を広げています。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



































ホオズキ


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