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《森の植物の歳時記》 [134]~クリスマス  【ドイツトウヒ(独逸唐檜)】

大型のクリスマスツリーの点灯やクリスマスイルミネーションの話題が賑やかです。

クリスマスは、冬至の日に太陽の復活を喜ぶ北欧の伝統行事に由来すると言われています。日ごとに昼の長さが短くなってきて、冬至を過ぎると、再び昼が長くなります。一陽来復、この太陽の復活と春の訪れに期待をする祝祭に、キリストの降誕を結びつけて、今日のクリスマスになったとされています。

クリスマスツリーも、元来は北欧の祭りで、木にロウソクを飾り、その輝きを天上に輝く星に見立てていたものです。木の枝にかくれていた小人が、逃げるのをやめて、村を守ってくれると信じられていました。

クリスマスツリーといえば、“モミ”と言われますが、鉢植えで市販されているもののほとんどはドイツトウヒです。欧米でも、飾られているツリーの多くはドイツトウヒなどトウヒの仲間で、厳密な区別はされていないようです。

球果が上に向いて着き、熟すと鱗片は中軸だけ残して落ちてしまうモミに対して、ドイツトウヒは下に向いてつき、鱗片の間から種子を放出し、崩れることはありません。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



























モミ










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