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《森の植物の歳時記》 [149] 【クロッカス】

クロッカスの仲間はヨーロッパ南部、地中海沿岸から小アジアを原産地とするアヤメ科の球根植物で、おおよそ80種が分布していると言われています。現在、花壇や鉢植えで育てられているのは、交配によって作り出された園芸品種で、様々な色で春を演出しています。

クロッカスの仲間は、一般に、春咲きのものをクロッカス、秋咲きのものをサフランと呼びます。秋に咲くサフランは淡い紫色の花を咲かせ、スパイスとして利用されることで知られています。

クロッカスの仲間の葉は線状と表現される細長い葉で、縦方向に白い溝が走ります。線状の葉の間から花芽を伸ばし、開花します。この時、葉は花と同じくらいの長さなのですが、花が咲き終わると、急に葉が伸びます。花が咲いている時は、花を目立たせて虫を呼び、花が終わると葉が伸びて、光合成の効率を上げて栄養を球根に蓄えます。その後、葉を枯らして休眠します。

早春、球根に蓄えた栄養で、一気に花を咲かせます。花は好天で気温が高くなると開き、気温が高くならない曇りの日や夕方には閉じてしまいます。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



































サフラン


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