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《森の植物の歳時記》 [182] 【アカメガシワ(赤芽柏 楸)】


カシワ(柏)は、大きな葉は神仏へのお供え物をはじめとして、食べ物をのせたり包んだりされていたことを意味し、アカメは芽が赤いことに由来します。

パイオニア植物と呼ばれ、伐採跡地などにいち早く発芽する植物の一つです。

新芽が紅色なので、注目を集めます。この赤色は葉の表面がアントシアンという赤い色素を含む毛で被われているためです。アントシアンは若葉が成長して、緑色の色素、クロロフィルを生産できるようになるまで、紫外線から葉を守る働きを担っています。従いまして、成長するとともに、葉は緑色になります。ちょっと擦って厚化粧?をはがしてみて下さい。葉の表面をこすってみると、葉を被っている毛は剥がれて、緑色の葉が出てきます。

葉の基部に見られる腺点(蜜の出るところ)にはアリが集まっていることがあります。


雌雄異株です。初夏に咲く花は雌雄で姿が異なります。雄しべだけが多数ある雄花と、赤い柱頭(雌しべの頭の部分)が目立つ雌花は、同じ植物とは思えないような姿です。

メジロ、コゲラ、カラスなどが種子散布に関わっているとの報告があります。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



















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