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《森の植物の歳時記》 [197] 【ソクズ】別名 クサニワトコ(草接骨木)


山里の民家の近くなどで普通に見られる植物ですが、草丈が高くなることが禍しているのでしょうか? 花を咲かせる前に刈り払われることが多く、花を目にする機会は少なくなっています。


道端に普通に見られますが、中国から薬用に入れたものが野生化したものとする説が有力です。名前のソクズも中国名「蒴藋(さくだく)」の字音より転化したものとする説が広く受け入れられています。


別名のクサニワトコは、その姿が木本のニワトコに似ていて、草本であることからついた名です。茎が円柱になっているニワトコに対して、ソクズはちょっと丸みを帯びた六角柱になっていますので、茎を触ってみると分かりやすいかもしれません。


茎頂に小さい白い花を沢山つけます。白い花の中に淡黄色でお椀のような形をしたものが見られます。花に蜜がない代わりに、お椀の中に蜜を溜めて虫を誘います。


蜜に誘われて、アリ、ハエ、ハチ、チョウ、甲虫など、いろいろな虫が集まりますが、結実率は低いようで、果実を見る機会は少ないようです。


根で増えますので、種子繁殖は少なくても良いのかもしれません。




廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
















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