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《森の植物の歳時記》[224]【ノササゲ(野豇豆 野大角豆)】 別名 キツネササゲ(狐豇豆 狐大角豆)

雑木林の林縁部で、やや薄暗いようなところに絡んでいるのを見かけます。花より豆果が魅力的という声を多く耳にします。

1961(昭和36)年改訂の牧野植物図鑑ではキツネササゲ(ノササゲ)とされており、解説に「本種は通常、山地にはえ、原野には生えないのでノササゲの名は適当ではないから、キツネササゲと改名した」と記されています。黄色い花をつけることからキツネササゲなのでしょうが、現在、図鑑の大部分ではノササゲの名が使われているようです。

野に生えるササゲの意と思われますが、花が薄紫色のササゲとはちょっと似ていないかな?などと思ってしまいます。あえて言えば、葉の形が少し似ているでしょうか?

黄色い花より人気の豆果は濃紫色で、薄暗い林を背景に、神秘的と表現される方もあります。熟した豆果は裂開して5×5㎜と、やや大振りで黒紫色の豆が現れますが、莢に付いたままで、遠くに弾け飛ぶことはありません。そのまま下に落ちるか、鳥に食べられるのを待っているという説があります。

ササゲの豆は食べられますが、ノササゲの豆は食べられませんので気をつけてください。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

ノササゲ















ササゲ



 


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