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《森の植物の歳時記》[226]【チャノキ(茶の木)チャ(茶)】

暖かい緑茶が美味しい季節になりました。白いチャの花があちこちで見られる季節です。

初夏、新茶の季節に話題になりますが、秋の花も注目を集めます。日溜りに咲く白い花は昆虫を誘います。

チャノキは古い時代に中国から持ち込まれた栽培植物とされています。伊豆半島や九州の一部で野生化の報告もあるようですが、逸出したものと考えられています。

郊外では生け垣にしておられるところもあり、身近な植物として定着しているようです。

平安時代初め頃、嵯峨天皇にお茶を煎じて奉ったという記録があり、日本最古のお茶の記録とされています。以後、仏教と結びついたこともあり、あちこちで栽培が始まり改良が進みました。茶の湯という日本独自の文化も生まれました。

現在では健康飲料としての利用も進んでいます。​​

花後、結実した果実は、一年かけて熟しますから、花と果実が同時期に見られます。

果実はゆがんだ球形と表現されることもあるユーモラスな形をしています。中は3室に分かれていて、若干の変異はありますが、多くの場合、中に3個の種子があります。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

チャノキ  























 


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