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《森の植物の歳時記》 [233]【モミジバフウ(紅葉葉楓)】別名 アメリカフウ

紅葉の美しい木で、公園樹、街路樹として多く植えられています。

江戸時代に中国中南部、台湾などに自生するフウ楓という植物が渡来しました。フウに似て、北米原産の植物で、葉がモミジのように見えるとか、アメリカから渡来したことなどからの名前です。

葉先が5~7裂している姿は、まるでカエデの仲間のように見えますが、フウ科というグループ(従来の分類ではマンサク科)に分類されています。

葉の付き方に注目してください。カエデの仲間は同じところから2枚の葉が対生しますが、モミジバフウ(フウも同じ仲間ですが、葉は3裂します)は2枚の葉がずれて互生していますから、確認してみてください。

日本へは昭和12(1937)年にアメリカ庭園協会から贈られたという記録が残っています。

秋に熟す果実は毬栗みたいと表現されるように、刺に覆われます。刺の隙間に穴が開いて、そこから翼のある種子が風に舞います。

発芽率は50~75%との報告がありますが、強剪定されることが多いからでしょうか、所かまわず発芽する姿を見かけることはあまりないようです。

クラフトの材料として、人気を集めます。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

モミジバフウ













フウ  





 


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