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《森の植物の歳時記》[239]【ヒマラヤスギ】別名 ヒマラヤシーダ

ヒマラヤからアフガニスタン周辺が原産地と言われています。ヒマラヤ原産の杉という意味なのですが、スギではなく、マツの仲間です。英名Himalayan Cedar を和訳する時に、Cedarをスギと訳してしまったことからの混乱とされています。近年では、ヒマラヤシーダと呼ばれることの方が多くなっているようです。

錐形の樹形は優美で、コウヤマキ、ナンヨウスギと合わせて世界の三大庭園樹の一つとされています。

日本へは明治12年(1879)ごろ、横浜在住のイギリス人によって栽培が始められました。

樹脂分を多く含むため、耐朽性があり、病害虫にも強く、公園や庭園で植えられてきましたが、倒れやすく、大きくなると伐採されることもあります。

秋に咲く花は、1本の木に雌雄が別々に咲きます。雄花は花粉を散布すると落ちてしまいます。イモムシのように見えて、悲鳴が上がることもあります。雌花は高いところで咲きますので、目にすることは稀なのですが、受粉後、一年をかけて熟す球果はやや長い卵型で、枝の上に直立します。熟した球果はバラバラになって飛散し、稀に発芽します。

先端部は塊のままで落ちることがあり、その姿からシダーローズと呼ばれ、クラフトの材料として人気です。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



ヒマラヤスギ  















コウヤマキ  



ナンヨウスギ  



 



 


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