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《森の植物の歳時記》 [241]【ナギ(梛 竹柏)】 

日本在来の植物ですが、紀伊半島南部より西の海岸近くの暖地に自生しています



やや幅広い葉なのですが、分類的には裸子植物ですので、針葉樹のグループに属します。



葉の形が水田で見られるコナギという植物に似ていることからナギと呼ばれています。



葉の形が竹に似ていることから、竹柏という字があてられることもあります。



名前のナギが凪に通じるとして、熊野権現のご神木になっており、熊野信仰の広まりと共に全国の神社仏閣に植えられるようになったと考えられています。熊野権現・熊野速玉神社にはナギの種子で作ったお守りがあります。



768年に春日大社に献木されたことから社殿背後の御蓋山(みかさやま)は「春日大社ナギ林」となり、1923(大正12)年には国の天然記念物に指定されています。



春日大社の神事では、一般にお供えされるサカキ(榊)に代わって、ナギが使われます。



葉っぱは縦方向に繊維が通っており、縦方向には引っ張っても千切れません。「縁が切れない」として、漁師や旅人の海難除けのお守りにされました。



また、縁が切れないようにとの願いを込めて、鏡の裏にナギの葉を忍ばせる風習もありました。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



ナギ



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コナギ    



 



 


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