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《森の植物の歳時記》 [249]【イスノキ(柞 蚊母樹 結寿の木)】別名 ヒョンノキ

マンサクの仲間で、九州南部の常緑樹林内で多く見られます。

近年、関東でも公園樹、街路樹、庭園樹として植えられるようになっています。

名前の由来は諸説あるようです。日本神話にある「湯津津間櫛(ゆつつまぐし)」のユツからイスに転化したという説があります。

「結寿の木(ゆすのき)」と漢字を当てて、ユスノキがイスノキに転化したとされる説もあり、縁起の良い木とされています。

アブラムシの仲間によって葉や枝に作られる虫こぶが特徴になっています。10種類近い種類のアブラムシの仲間が作る虫こぶの存在が確認されています。

アブラムシによって様々な形の虫こぶが作られます。夏中、虫こぶの中で産卵、繁殖することが知られています。成長したアブラムシは虫こぶにできる穴から脱出します。この時の様子から、蚊母樹の文字があてられたと思われます。

大振りな虫こぶは虫が脱出した後は空洞で、空いた穴に息を吹き込むと笛のようになります。別名のヒョンノキの所以です。

春には花も咲きます。円錐状の花枝の先端部に両性花、基部に雄花をつけ、結実もします。

市販されているマンサクの苗は、イスノキを台木にして接木されていることが多いです。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



イスノキ    



















マンサクの苗イスノキを台木にして接木されていることが多い)



 





 


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