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《森の植物の歳時記》[260]【サンシュユ(山茱萸)】別名 ハルコガネバナ(春黄金花)アキサンゴ(秋珊瑚)

中国、朝鮮半島原産の植物で、江戸時代に薬用植物として導入されて小石川御薬園(現材の小石川植物園)に植えられました。秋に赤く熟す果実に疲労回復、滋養強壮などの薬効が期待されています。

サンシュユの名前は中国名の山茱萸を日本語読みしたもので、「茱萸」はグミのことで、果実の形が似ていることに由来します。春に咲く花に注目して「春黄金花」、秋に熟す果実に注目して「秋珊瑚」とも呼ばれます。牧野富太郎博士は「ハルコガネバナ」を提唱しておられたと伝えられていますが、定着しなかったようです。

薬用として導入されましたが、自然のままでもまとまりのある樹形に育ち、比較的、耐寒性も耐暑性もあることから、極寒の地域を除いて、庭園樹としてはもちろんですが、公園や街路樹にも植えられています。

早春に、開葉に先がけて、黄色い花を咲かせます。一つの花は小さいのですが、30個近い花がボール状に集まって咲きます。

葉を裏側から見ると、葉脈の分かれ目に黄褐色の毛が密生して黒っぽく見えます。ダニ(人間に危害を加えることはない種類)を住まわせている部屋だという説があります。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



サンシュ   























 


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