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《No.25》トンボのめがねは水色めがね♪

「ニッセイの森」の1つである宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」を日常的に管理している「宮城県森林インストラクター協会」が「森から考えるESD学びの森」の他に、同協会が指定管理を行っている施設周辺で見られる動植物等の様子や、身近な植物で子どもから大人まで楽しめる葉っぱ遊びを「学びの森の生態図鑑」として紹介させていただきます。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)
♬トンボのめがねは みずいろめがね♪
トンボにはたくさんの種類があり早春から晩秋まで観察できます。成体越冬するトンボもいるので、運が良ければ冬に観察もできるかも?寿命も種類によってさまざま。ヤゴで40日から最長8年、成体は2ヶ月程度がほとんどですが、中には4~10ヶ月と長生きするものも。
今回は、県民の森で撮ったトンボたちの写真を並べてみました。厳密に区分すると複雑になりますので、簡単なご紹介です。
体に粉をふくトンボたち
これらのトンボは青白い粉をふきます。日本で粉をふくトンボは10種類程度。近年の研究で、この粉の成分にはUVカット成分が含まれていて、バリバリに紫外線を反射することがわかりました。
羽化したた時に粉はなく、黄色い「ムギワラトンボ」とも呼ばれます。成熟してくると、オスは体の模様が見えなくなるほど粉をふき、しっぽ(正確にはしっぽではありませんが)の部分は黒く変身します。メスは成熟しても黄色いまま、中にはオス同様に粉をふく個体もいます。成熟したオスとメスで全く色が違うのが特徴で、カップルをみると違うトンボがペアになっているよう・・・
県民の森にはトンボもたくさん!写真の他にもまだまだ住んでいます。
写真を並べてみると改めて不思議な生き物だなあと思います。写真だけだとうまく判別ができない所は、ご容赦ください。。