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《No.21》ハルニレのない春

「ニッセイの森」の1つである宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」を日常的に管理している「宮城県森林インストラクター協会」が「森から考えるESD学びの森」の他に、同協会が指定管理を行っている施設周辺で見られる動植物等の様子や、身近な植物で子どもから大人まで楽しめる葉っぱ遊びを「学びの森の生態図鑑」として紹介させていただきます。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)
ハルニレのない春
宮城県県民の森の芝生広場には、何本かのハルニレが植えてあります。今年の2月、そのうちの2本の大木が伐採されました。
ここ数年、春に芽吹くと新しい葉にはびっしりとムシがつきました。薬をまいたりもしたのですが、なにせ、大木・・・中心の枝は枯れてしまい、危険木となってしまったのです。
県民の森の芝生広場にハルニレの木は1本だけになりました。いつも枯れ枝にとまって、毎日のように聞こえていたホオジロたちの歌声が全く聞こえなくなりました。最近、ようやく、遠くの方から響いてきます。
中央記念館周辺でみかけるホオジロの背中に『?マーク』が見えるのは気のせいでしょうか?『おっかしいなあ?このあたりに、さえずるのに丁度良い所があったはずなんだけどなあ?』と言っているように思えます。