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456.《ハクセキレイ(白鶺鴒)》
456.《ハクセキレイ(白鶺鴒)》
ハクセキレイはスズメ、カラス、ハトなどと並んで日常的によく見かける鳥です。私の家から駅に向かう道でもちょくちょく出会います。
ハクセキレイの繁殖地は元々シベリアや中国北部などの北方で、日本では北海道だけが繁殖地でしたが、徐々に南下し今では全国に繁殖地を広げ留鳥化しています。
また都市部への進出も早く、最も人間環境に適応した鳥です。ハクセキレイ、キジバト、ヒヨドリなどは1970年代頃は都市部では中々見られなかった鳥ですが、数十年の間に最もよく見られる鳥になりました。翼を持つ鳥は環境変化に応じて意外と早く生息地を変えて行くものです。
セキレイの仲間にはハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイが居ますが、ハクセキレイとセグロセキレイは似ています。見分けのポイントは白い顔に黒い過眼線が有るのがハクセキレイ、セグロセキレイは逆に黒い顔に白い線が入ります。
セキレイ類は良く尾を振るのが特徴で、イシタタキ(石叩き)とも呼ばれます。英名もWagtail(尾を振る)です。
なぜ尾を振るのかに関しては、地面や水面にいる獲物を驚かせて飛び立たせ捕まえ易くするという説と、タカやカラスなどの捕食者に対して「気づいているぞ、逃げる準備は出来ているぞ」とアピールして捕食者が諦める様にするため、と言う説が有りますが、特に後者が有力です。
ハクセキレイは集団でねぐらをとることでも知られており、秋から冬にかけては市街地の街路樹などに多数が集まります。これもフクロウなどの捕食者から身を守るための行動と考えられています。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)

