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458.《カンヒザクラ(寒緋桜)別名ヒカンザクラ(緋寒桜)サツマヒザクラ(薩摩緋桜)》
458.《カンヒザクラ(寒緋桜)別名ヒカンザクラ(緋寒桜)サツマヒザクラ(薩摩緋桜)》
中国南部、台湾、ベトナムなどに分布するサクラで、比較的暖かいところを好むサクラの仲間です。異論もあるようですが、日本では沖縄県石垣島に自生しています。石垣島の自生地は国の天然記念物に指定されています。
江戸時代後期に本土に持ち込まれ、造園木、公園木として多く植えられて今日に至っています。
寒い時期に緋色(鮮やかな赤色)の花を咲かせることからの名前です。ヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれることもありますが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混乱することが多いようで、カンヒザクラ(寒緋桜)と呼ばれることが多くなっています。
本土ではまだ厳しい寒さが残っている1月半ばから2月初め、沖縄では開花し始めます。
多くのサクラは花びらが平開しますが、本種は下向きに咲いて平開しません。
ソメイヨシノの開花日で作られる桜前線ですが、暖かい沖縄ではソメイヨシノの育成が難しいようで、沖縄はカンヒザクラの開花日で記録されます。
諸説あるようですが、日本の基本野生種11種のうちの1種とされています。
早咲きで知られるカワズザクラ(河津桜)はカンヒザクラとオオシマザクラ(大島桜)の雑種と考えられています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

