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459.《キヅタ(木蔦)別名 フユヅタ(冬蔦)》
459.《キヅタ(木蔦)別名 フユヅタ(冬蔦)》
キヅタは茎から多数の付着根(気根、不定根)を出して、樹木、岩、石垣などに這い上って、太陽光を目指します。キヅタ(木蔦)の由来です。冬も葉を茂らせていますのでフユヅタ(冬蔦)です。斑入りになることもあります。
園芸的にグランドカバーなどとして植栽されることもあります。
夏に葉を茂らせて冬に落葉するナツヅタ(夏蔦)に対する名前ですが、ウコギ科のフユヅタに対して、ナツヅタはブドウ科ですので、分類的には関りはありません。
大きな木を覆いつくすように繁茂している姿を目にすることもあります。付着根は体を支えるための手段で、水分や栄養を吸い取ったりしている訳ではありません。
樹木は樹皮でも呼吸をしておりますので、覆い尽くされると呼吸困難になって、枯れてしまうこともあります。覆いかぶさる重みにも耐えなくてはいけません。
冬に咲く花は花盤(雌しべの基部)から染み出す蜜に虫が集まります。果実は冬を越して、春に黒く熟します。果実はヒヨドリやツグミなどの野鳥が食べます。
艶のない果実のようなものができることがあります。タマバエの仲間が作る虫こぶ(キヅタツボミフクレフシ木蔦蕾膨れ五倍子)で、中に幼虫がいます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

