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483.《タブノキ(椨の木)別名 タブ(椨)イヌグス(犬楠)》
483.《タブノキ(椨の木)別名 タブ(椨)イヌグス(犬楠)》
日本の照葉樹林を代表する樹種と言われています。
本州以南の海岸地域を中心に、多く生育していて林になっていることもあります。
耐陰性、耐火性、耐潮性がある、成長が早い、強剪定にも強いなどの特性から、街路樹、公園樹、防風林などとして植えられます。
開葉前の頂芽が1個で特徴的です。春に赤味を帯びて芽吹く姿は注目されます。花芽は頂芽の中から葉と一緒に出て小さい花を咲かせます。
語源は諸説あるようですが、タブノキの材は古代より丸木舟(ドンバイ)の材料として使われていて、「トンバイ」が「タブ」に転じたとの説があります。
樹皮はタンニンを多く含んでおり、八丈島で作られる織物、黄八丈の樺色(赤味を帯びた茶色)を染める染料として知られています。また、樹皮を粉末にした「椨粉(タブコ)」は水分を加えると粘りが出るため、白檀などの香料と混ぜて、線香の材料として使われます。
黒紫色に熟す果実は鳥に食べられます。
タブノキの葉はアオスジアゲハ幼虫の食草で、葉に食痕が確認されることもありますし、運が良ければ、葉で憩っている幼虫の姿が見られます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
