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481.《キクラゲ(木耳)キノコ類》
481.《キクラゲ(木耳)キノコ類》
中華料理でおなじみのキノコです。野生では枯れ木に生え、木を分解して栄養を取っている腐生菌です。ほぼ年中発生しますが、主に春から梅雨時に多く、身近な庭や公園から山地まで、色々な場所の枯れ木に見られます。黄褐色から褐色の膠質のキノコで乾くと縮んで硬くなりますが、水を含めば元の形に戻ります。外側に毛を密生し、窪んだ内側の全面に胞子を作ります。
食感がクラゲに似ていることで付けられた名前のようです。その意味では木海月や木水母と書くのが良いのかもしれませんが、通常漢字では中国名の木耳と書かれます。
英語ではJew's ear(ユダヤ人の耳)やwood ear(木の耳)と呼ばれます。ベトナムでは猫のキノコと言われ、キクラゲのシワ状の部分は猫の耳の内側によく似ています。
日本の地方名ではミミキノコ、ミミグイ、カンテン、クラゲキノコ、アマブクレなどがあり、耳の形やゼリー質を表している名前が多いようです。
よく似たキノコではアラゲキクラゲがあり、外側の毛がより多く、白っぽく見え、キクラゲよりも皮質です。
従来、日本でキクラゲやアラゲキクラゲとされてきたものは、それぞれ複数の種類が混在していることがわかってきています。
キクラゲでは、低地から山地の広葉樹に生える種類を広義のキクラゲ、本州の山地や北海道のモミ類などの針葉樹に生えるものをキタキクラゲとして区別しています。
キクラゲやアラゲキクラゲは日本、中国、台湾、ベトナムなどで人口栽培されています。乾燥した栽培品で多く売られているのはアラゲキクラゲの栽培品です。
平尾信三氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・日本菌学会終身会員)


