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530.《ノブキ(野蕗)》
530.《ノブキ(野蕗)》
やや湿り気のある山の木陰などで見られる多年草です。
柔らかい葉がフキ(蕗)に似ていることからの名と言われます。残念ですが、食べて美味しいということはないようです。
一般に食べられることはないようですが、腫れ物、切り傷、かぶれなどの民間薬として利用されてきた地域もあるようです。
葉柄に細く翼があるのが特徴で、見分けるポイントになっています。
秋に白い筒状花が集まった頭花を咲かせます。花の内側は雄花で結実はせず、花粉を出すと落ちてしまいます。その結果、結実した姿を見ると、中央が空白のように見えます。
外側の筒状花が雌花で、受粉後、結実します。雌花では雄しべも見られますが退化していますので花粉を出すことはありません。
結実した姿は、こん棒状と表現される形の果実が放射状に並びます。各々の果実の先端には、粘液を出す腺があり、動物が触れると、粘液でくっつきます。この時、こん棒は根元から外れて運ばれる仕組みになっています。「ひっつきむし」と呼ばれる移動手段です。
山沿いの道や登山路で見られるのは、山歩きの人に果実が付着して運ばれた結果と思われます。
春に花を咲かせるフキは、冠毛で風に乗って分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
