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528.《ヤハズソウ(矢筈草)》
528.《ヤハズソウ(矢筈草)》
日当たりの良い草地や道ばた、川原などで見られる一年草です。
身近で普通に見られていた植物で、葉っぱの先端を引っ張って千切って遊んだ記憶のある方も多いかと思います。
千切れた形を矢筈(やはず:矢の上端の弓の弦を受ける部分:広辞苑)に見立てた名前と言われています。
三枚の小葉からできている複葉です。各々の小葉には平行に並ぶ側脈がほぼ直線的に葉の縁まで伸びています。葉の先端を引っ張ると、この側脈にそってちぎれて、矢筈形になります。
秋に咲く花は小さく、気をつけていないと見過ごしてしまうかもしれません。花後にできる豆果は小さくて目立たないので、更に見つけにくいようです。中に1個のマメが入っています。
根粒菌と共生しており、痩せた土地でも成育することが可能です。近年では、ゴルフ場などで繁茂しているとの報告もあります。
日本では雑草として扱われ、牧草として利用されることはありませんが、北アメリカに渡って、牧草として好まれているようです。1845(弘化2年 江戸時代末期)に種子が輸出されたという記録が残っています。北米で重要な牧草の一つとなっているのですが、一方では、逸出して、雑草化してもいるようです。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
