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529.《アオジ(青鵐)》鳥類
529.《アオジ(青鵐)》鳥類
初夏の高原に無くてはならない存在です。ホオジロの仲間らしく複雑なさえずり方をしますが、ホオジロが「一筆啓上仕り候」と早口言葉で聞きなしされるように一気に歌い上げるのに対して、アオジはすこし区切りながら転がすようにのんびりした感じの歌い方です。この声を聞いていると早朝の高原を散策する幸せをゆったりと味わえます。割合見つけ易い場所で囀るので、上を向いて精一杯歌っている姿が見られます。お腹の黄色もひときわ鮮やかです。
冬は平地に移動するので、都市公園などでも普通に見られます。但し冬は藪に潜み地面近くにいることが多いので、地味な背中の色だけ見えることが多いのです。
冬、藪の中から「チッ、チッ」と一音ずつ区切った声が聞こえたらアオジかカシラダカの可能性が高いです。両者を声だけで区別するのは難しく、聞こえてきた場所などと合わせて判断します。カシラダカは藪だけでなくやや高い枝にも止まって鳴きます。ホオジロは「チチチッ」と2~3音続けて鳴きます。
「青鵐」の青は緑色のことで、頭のややくすんだ緑色を指し、「鵐」はホオジロ類を表す言葉で昔はシトドと総称されていました。アオジは緑色をしたホオジロの仲間という意味でアオシトドと呼ばれていたのが、短縮されてアオジになったと言います。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
