ウワミズザクラ
従来は名前のようにサクラの仲間とされていましたが、花の形は全く異なり、近年の分子系統学的解析の結果、現在では別のグループ(属)に分類されています。小さな白花が集まって、水筒を洗うブラシのよう!ツボミや果実を塩漬けにしたものは杏仁のような香りがするので「杏仁子(アンニンゴ)」と呼ぶそうです。この果実は動物たちも大好きで、鳥やクマの大好物です。
果実酒は不老不死の薬酒と言われ、三蔵法師もこれを求めて旅立ったとか?
イヌザクラ
ミズザクラによく似ていますが、ちょっと違います。興味のある人は見分け方を調べてみてね!
どの花も小さな白い花がたくさん集まって咲きます。秋に熟した実も、鳥や動物たちが大好きで、熟してくると、あっと言う間になくなります。どちらも、花や実はとても似ていて、葉の形やつき方で区別します。花の時期もちょっとずれています。
ガマズミとミヤマガマズミ
良い香りがしそうな花ですが、人間にはあまり良い匂いには感じられません。虫にとってはとても魅力的な香りの様で、たくさん集まります。
ミズキとクマノミズキ
春先に枝を折ると水がしたたり落ちることから「水木」
こちらも小さな白い花の塊でみんなあふれるように咲きます!
アオダモ
枝を水につけると水がきれいな青になります。
アワブキ
文字通り、泡吹き。枝を切って燃やすと切り口から盛んに泡をだすそうですが、花も泡のように咲きます。
サワフタギ
沢をふさぐようによく茂ります。
小さな米粒のような花に装飾花がついています。
イワガラミ
岩や木に絡みついて立ち上がります。装飾花は1枚。
ツルアジサイ
ツル性のアジサイ。装飾花は4枚。
カンボク
肝木という名は薬用として用いられたから。装飾花は5枚。
ヤブデマリ
カンボクによく似ています。装飾花は5枚ですが、1枚だけとても小さいのです。
ウツギとは枝のなかが空洞なので「空木」から名付けられています。
ウツギ
そろそろ知っている人も少なくなった往年の唱歌♬卯の花の匂う垣根に~♪の「卯の花」は「ウツギ」のことです。「匂う垣根」とありますが、実際のウツギはあまり匂いがありません。卯の花が光り輝くように美しいという意味の「匂い」とする説もあるようです。
ツクバネウツギ
清楚な花に羽根付きのハネのようなおもしろい形の実がなります!
コゴメウツギ
小さなかわいらしい米粒のような花がまとまって咲きます。
ノリウツギ
樹皮を水につけるとぬるぬるして糊状になります。和紙をすく時につなぎとして使われました。花は白いブーケのよう。花びらに見えるものは装飾花です。
ミツバウツギ
ウツギによく似た花で葉は小さなものが3枚ずつ出ます。花の時期は良い香りがします。
ぷらんぷらんとかわいらしくベルのようにぶら下がる花たち。もぞもぞと頭を突っ込むハナアブたちのおしりもかわいいです。咲き終わって、遊歩道にこぼれ落ちている花をみて上を見ると、あら!びっくり!!ということも。
エゴノキ
若い果実は有毒ですが、ヤマガラが毒を上手に避けて食べるのは有名。
ネジキ
幹がよじれるように育ちます。こちらも清楚に下向きの花。
ハクウンボク
白い花の様子が白い雲の様ということからの命名。葉もふわふわした気持ちの良い感触です。

ヤマボウシ
花びらのように見える総苞片が4枚。それを法師の頭巾に見立てて山法師。一斉に咲く様子はとてもきれいです。花期が長いのも特徴です。紅葉やかわいらしい実も楽しめます。
ホオノキ
日本自生の木の中で最大級の葉と花を持ちます。ホオは「包」から。大きな葉で食べ物を包みました。花も大きく15㎝ほどあり、インパクト強し!甘い強烈な香りを漂わせます。
1日目に雌しべが成熟し、2日目には一度花を閉じます。3日目に雄しべが開き、昆虫に花粉を運んでもらいます。