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300.《タチフウロ(立風露)》

300.《タチフウロ(立風露)》
日当たりの良い草原で、夏を彩るようにピンクの花を咲かせます。
日当たりの良い草原で、一緒に生えるイネ科植物などの草にそっと寄りかかるようにして立ち上がります。「タチ立」とつく由縁です。
寄りかかる草がない場所ですと、横に這うように育っていることもあります。
「フウロ風露」の意味は諸説あるようです。昔、草刈り場のことを風露野とか、風露場と呼んでいた地域があり、そんな草刈り場のような場所に生える草の意味という説があります。
花は雄しべが先に熟します。この時には、まだ雌しべの先は開いていません。その後、雄しべの先端の粉袋(葯)は花粉を出し切って落下します。この頃になると雌しべの先端が5裂して花粉を受け取る態勢になり、同じ花の花粉を受け取らない方策と言われます。
受粉後、果実は基部が5室に膨らんできます。各々の膨らみの中で種子が育ちます。
果実が熟し、乾燥してくると、果実の皮が縦に裂けて巻き上がり、基部で抱き込んでいた種子を勢いよく遠くへ飛ばし、分布を広げます。
フウロソウの仲間は地域によって、ハクサンフウロ、アサマフウロなど、多くの種があります。
日当たりの良い草原で、一緒に生えるイネ科植物などの草にそっと寄りかかるようにして立ち上がります。「タチ立」とつく由縁です。
寄りかかる草がない場所ですと、横に這うように育っていることもあります。
「フウロ風露」の意味は諸説あるようです。昔、草刈り場のことを風露野とか、風露場と呼んでいた地域があり、そんな草刈り場のような場所に生える草の意味という説があります。
花は雄しべが先に熟します。この時には、まだ雌しべの先は開いていません。その後、雄しべの先端の粉袋(葯)は花粉を出し切って落下します。この頃になると雌しべの先端が5裂して花粉を受け取る態勢になり、同じ花の花粉を受け取らない方策と言われます。
受粉後、果実は基部が5室に膨らんできます。各々の膨らみの中で種子が育ちます。
果実が熟し、乾燥してくると、果実の皮が縦に裂けて巻き上がり、基部で抱き込んでいた種子を勢いよく遠くへ飛ばし、分布を広げます。
フウロソウの仲間は地域によって、ハクサンフウロ、アサマフウロなど、多くの種があります。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)










