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299.《オモダカ(面高 沢瀉)別名 カチクサ(勝ち草)》

299.《オモダカ(面高 沢瀉)別名 カチクサ(勝ち草)》
ため池や水路の縁、水田などで白い花を咲かせ、古くから日本人にはなじみ深い植物で、清少納言が枕草子に「沢瀉は名のをかしきなり」と記していることが知られています。
先端が尖った葉の形を、いばって顔を上げた人の態度を面高といった古い時代の表現になぞらえた名と言われています。
沢瀉と表記するのは、同じ仲間のサジオモダカの中国名です。
この葉の形が矢じりに似ているとして、「勝ち草」とも呼ばれ、豊臣秀次、福島正則、毛利元就など多くの武将が家紋にしています。様々にデザインされて、「立ち沢瀉」「抱き沢瀉」など、その数は80を数えますとか。
雌雄同株ですが、花茎の下の方に雌花、上の方に雄花を咲かせます。雌花にできた小さく薄っぺらい種子は水に流されて分布を広げます。
種子繫殖に加えて、夏から秋にかけて、根ぎわからつるのような地下茎を伸ばして先端に小さい芋を作り、栄養繫殖もします。
古くから注目を集めるオモダカですが、水田に生えると根絶が難しい雑草と嫌われるようです。
お正月の縁起物として食べられるクワイは、オモダカの根にできる芋を大きくするよう改良されたものです。
先端が尖った葉の形を、いばって顔を上げた人の態度を面高といった古い時代の表現になぞらえた名と言われています。
沢瀉と表記するのは、同じ仲間のサジオモダカの中国名です。
この葉の形が矢じりに似ているとして、「勝ち草」とも呼ばれ、豊臣秀次、福島正則、毛利元就など多くの武将が家紋にしています。様々にデザインされて、「立ち沢瀉」「抱き沢瀉」など、その数は80を数えますとか。
雌雄同株ですが、花茎の下の方に雌花、上の方に雄花を咲かせます。雌花にできた小さく薄っぺらい種子は水に流されて分布を広げます。
種子繫殖に加えて、夏から秋にかけて、根ぎわからつるのような地下茎を伸ばして先端に小さい芋を作り、栄養繫殖もします。
古くから注目を集めるオモダカですが、水田に生えると根絶が難しい雑草と嫌われるようです。
お正月の縁起物として食べられるクワイは、オモダカの根にできる芋を大きくするよう改良されたものです。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)











