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ニッセイ緑の財団ニュース

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199.《キキョウ(桔梗)》

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199.《キキョウ(桔梗)》

古くから山野に自生していた植物ですが、開発などで生育場所が減少した現在では、
自生地で見かける機会が少なくなっています。

英名をバルーン・フラワーBalloon flowerと言います。
蕾の姿からのイメージでしょうか。

園芸種も多く、6月頃から切り花として売られていますが、元来は、お盆の頃に咲いて、
仏前にお供えされていた花です。
盆花(ぼんばな)の一つとして飾られました。

キキョウという名前は、中国名の桔梗(きちこう)に由来しています。
太い根茎を咳止めなどの薬用として使うことが中国から伝えられたことで広まった名前のようです。
(有毒植物でもありますので要注意です。)

日本名ではアリノヒフキ(蟻の火吹き)と呼ばれていました。
名前の由来は、諸説あるのですが、花にアリがたかると、
アリが出す蟻酸(ぎさん)の影響で花が赤くなることからとする説が有力です。

蕾の中で雄しべは成熟していて、開花間もなく雄しべは花粉を出します。
花粉は雌しべの花柱にまわりに付着します。その後、雄しべは倒れ、雌しべが開きます。
虫の訪花によって花粉は次の花に運ばれます。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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