1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

《No.30》コアオマイマイカブリ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ニッセイの森」の1つである宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」を日常的に管理している「宮城県森林インストラクター協会」が「森から考えるESD学びの森」の他に、同協会が指定管理を行っている施設周辺で見られる動植物等の様子や、身近な植物で子どもから大人まで楽しめる葉っぱ遊びを「学びの森の生態図鑑」として紹介させていただきます。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)

今回は日本の大地の成り立ちを語る昆虫「マイマイカブリ」の亜種「コアオマイマイカブリ」について紹介します。
日本固有種で、カタツムリ(マイマイ)を食べるときに殻の中に頭を突っ込んでいる様子からマイマイカブリの名前がつきました。
※危険を感じると皮膚炎を起こす液体を噴射するので注意

後翅は退化し、前翅もくっついていて飛ぶことができません。
このため地域によって多様な進化を遂げました。
進化のもとをたどると1500万年前くらいの遠い昔、日本列島が大陸から引きはがされる引張期に「東北と北海道西部の大地」と「西日本の大地」は2つに分かれ、このとき引き離されたマイマイカブリに2つの系統が生まれ、それぞれに進化していったのだそうです。
色について言えば、北海道と東北など東の系統は紫や緑のメタリック、西日本のものは真っ黒です。

「ことりはうす」があるのは東の系統の南東北エリア、ここにいるのは「コアオマイマイカブリ」です。
みなさんの地域ではどんな色のマイマイカブリが見られますか。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加