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ニッセイ緑の財団ニュース

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485.《キビタキ (黄鶲) 》

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485.《キビタキ (黄鶲)

夏鳥を代表する鳥です。オスは頭から背中は黒く、喉は鮮やかなオレンジ、腹と腰、眉斑は黄色です。新緑が瑞々しい高原の森の中で、黄色と黒のくっきりしたコントラストのキビタキを見つけると本当に自然の美しさを実感できます。
名前の由来は黄色い鶲(ヒタキ)で、ヒタキとは野鳥のグループの名前で、ジョウビタキ、ルリビタキなどがいます。鳴き声にカチカチという音が混じり、そこから火打石を叩く(火焚き)に転じたと言われています。
キビタキの鳴き声の美しさと面白さは天下一品です。森のピッコロ奏者と言われる「ピッコロロ、ピリリーヒリリ―」などの声の他に、「チョットコイ、チョットコイ」「オシーツクツク」などコジュケイやセミのツクツクホウシの様な鳴き方もします。また、縄張り争いなどでオス同士が威嚇し合う時は「ギュルルルルー」というようなシロハラが驚いた時に出すような声も出します。野鳥の会に入ったころ、先輩から良く分からない声を聞いたらキビタキだ、と教えられたほどです。
美しい鳴き声が多い小鳥の中でも「日本三鳴鳥」はオオルリ、コマドリ、ウグイスで、これらはウグイスの「ホーホケキョ」の様に一定で分かり易い鳴き方をします。キビタキはこれらに負けず劣らず美声なのですが、その歌声は複雑でバリエーションが多く、玄人好みなので三鳴鳥にはならなかったのでは、と私は思っています。
小鳥たちは森の中での棲息場所を住み分けており、囀る場所も決まっていますので、声を頼りに小鳥を捜す時はそうした知識が役立ちます。オオルリは渓流沿いの高木の天辺、キビタキは森の中の中段の横枝、コマドリは亜高山帯の地面に近い所、ウグイスは藪の中、などです。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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