1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

486.《ヨウラクラン(瓔珞蘭)》

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

486.《ヨウラクラン(瓔珞蘭)

樹木の幹や枝に着生して育つ野性のランです。湿度が保たれる明るい日陰というやや難しい環境を好むようで、神社や寺院などの大木に付着しているのを見かけます。
瓔珞(ようらく)は仏殿内に安置されている仏像の上から垂れ下がる装飾具をイメージしてみてください。その姿を、垂れ下がるように育つ姿に見立ててつけられた名とされています。
ただし、瓔珞は金色の装飾具ですが、ヨウラクランはやや褐色を帯びた緑色とでも言いましょうか、目立ちません。更に、花の大きさは一花が3㎜に満たない大きさで、世界最小のランと言われることもあるほど小さいもので、連なって5~6㎝ほどの穂になって垂れ下がります。
湿度の保たれた明るい日陰という成育条件ですので、大木、古木に付着していることが多く、そのため、台風などで折れてしまったりして、成育場所が失われたり、成育場所の湿度が保たれなくなって枯死してしまうことも多くなっているようです。
この小さい花の送粉がどのように行われているのか、謎でしたが、近年、タマバエの仲間が吸蜜に訪れ、受粉に貢献していることが確認されたとの報告がありました。
結実している姿を見かけることもあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加