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487.《ハクサンボク(白山木)別名ヤマテラシ(山照らし)》
487.《ハクサンボク(白山木)別名ヤマテラシ(山照らし)》
主に西日本の海岸沿いや林地に自生するとされていますが、伊豆半島、伊豆諸島、小笠原諸島と愛知県、山口県。九州、琉球諸島にそれぞれ隔離的に分布している植物で、常緑樹林の下で生育する低木です。
自生地が限られることから、山野で見ることは難しいのですが、近年、造園木として植栽されているのを多く見かけます。耐寒性はやや劣っており、かつては関東地方以北での植栽は難しいとされていましたが、近年の温暖化に伴い、植栽地域は北上しているとの報告があります。
名前は石川県の白山が原産地だと誤認されて「ハクサンボク」と命名されたとされていますが、実際には、白山には自生してはいません。
ガマズミなどと同じ仲間ですが、常緑樹であること、植物体全体に毛がないことなどが特徴です。
先端の尖る葉は光沢があり、遠目にも目立ちます。「ヤマテラシ(山照らし)」と呼ばれることがある所以でしょう。
果実は秋に赤く熟します。冬の寒さで甘さが増して食べられますが、やや苦みがあるせいでしょうか、いつまでも残っていることが多いようです。
ヒヨドリなどの野鳥が食べているとの報告があります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
