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502.《イブキボウフウ(伊吹防風)》
502.《イブキボウフウ(伊吹防風)》
山野の日当たりの良い草地に成育する多年草です。
中国産の漢方「防風(ぼうふう)」の代用品として根茎や根が使われ、滋賀県の伊吹山に多く見られることからの名と言われています。
イブキボウフウをご存じだった方が、伊吹山で「あら! ここにもイブキボウフウがある」と言って、「こちらが本家でしょう!」と言われたと笑い話になったりします。
イブキボウフウは「和防風(わぼうふう)」と呼ばれて、「防風」同様に、風邪の解熱、鎮痛に使われていたようです。
日当たりの良い草地を好んで成育するため、草地などの成育環境が減少している現在は、なかなか目にする機会がなくなっています。
環境省レッドデータに掲載されてはいませんが、地域によっては保護対象にされています。
直立する茎はやや角張っていて、1㍍を超えることもあります。
夏に小さい花を密集して咲かせます。多くの昆虫が蜜を求めて集まってきています。
同じ仲間に、海岸に成育するハマボウフウがあります。こちらも根を「防風」の代用品として使われていました。海岸に成育することからハマボウフウ(浜防風)です。
こちらは砂地を這うように成育します。
(最後の写真は、ハマボウフウです)
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
