記事公開日
501.《トモエソウ(巴草)》
501.《トモエソウ(巴草)》
日当たりのよい草地で、やや湿り気のある場所を好んで成育する多年草です。
現在、絶滅が危惧されるようなことはないのですが、地域によっては稀少種として保護されて
いますので、大切に見守りたい植物の一つです。
直径5㌢ほどもある大ぶりな花で、一日花なのですが、見ごろは午前中と言われたりします。午後になるとちょっと姿が乱れるということのようです。
草丈は1㍍を超すものもあります。
5枚ある花弁の各々は、左右非対称で、同じ方向に捩じれています。全体として見ると家紋などで見られる巴(ともえ)紋に見えることからの名前とされています。
オトギリソウの仲間ですが、草丈60㌢程度、直径2㌢弱のオトギリソウと比べると、トモエソウの大きさをイメージしていただけるでしょうか。
オトギリソウは葉を日にかざすと黒い斑点が見えますが、トモエソウは白い斑点が見えます。
オトギリソウの仲間の特徴の一つですが、多数ある雄しべが板状の束なっていて、5束あります。
民間療法として切り傷や打撲の妙薬とされていたようで、江戸時代、貝原益軒の「大和本草」に記載がみられます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
