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500.《スズサイコ(鈴柴胡》
500.《スズサイコ(鈴柴胡》
日本の草原に自生する植物ですが、草原などの自生地が減少したことにより、環境省のレッドデータでも準絶滅危惧種(現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)に選定されています。都道府県の多くでもレッドリストに掲載されています。
かつての日本では広い範囲の草原が維持されていましたが、生活環境が変わり、現在では、明治大正期に比べて、日本の草原面積は10分の1以下になっているとの報告もあります。スズサイコの減少した理由の一つです。
漢方薬として使われるセリ科の植物ミシマサイコ(三島柴胡)に姿が似ていて、蕾の形が鈴に見えることからの名前です。
夕方から朝にかけて開花する花で、開花した姿を見るのが難しいのですが、ちょっと曇った日の朝でしたら9時くらいまでは見ることができます。
明るくなるにつれて、一気に閉じますので、蜜を求めて飛来していたアブなどの小さな昆虫は抜け出せなくて閉じ込められている姿を目にします。
暗くなってから飛来する小さなガ(蛾)の仲間などが受粉に貢献しているとの報告があります。
秋には大ぶりな果実を実らせ、裂開して種髪(綿毛)のある種子を飛散させます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
