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505.《コウホネ(河骨)》
505.《コウホネ(河骨)》
川や湖沼などの浅い泥のなかに根を張って成育する多年草です。
直径が数㌢にもなる太くて白い根の姿から、コウホネ(河骨)と呼ばれるとの説があります。
漢方ではセンコツ(川骨)と呼ばれ、強壮剤や止血剤として使われていました。
浅い湖沼が埋め立てられたり、河川は護岸工事や宅地開発による暗渠化など、コウホネの成育場所が激減しています。
現時点で、環境省レッドデータへの登録はありませんが、多くの自治体で絶滅危惧種として保護対象になっています。
夏に直径3㌢余りの黄色い花を咲かせます。花が咲くと、アブやハエの仲間など小さい昆虫が沢山集まってきています。陸地に近い所など、成育場所によっては、アリの姿を見かけることもあります。
集まった昆虫によって受粉が完了し、できた果実は果柄を倒すようにして水に潜ります。
水の中で熟した果実は種子を水の流れに任せ、分布を広げます。
コウホネを近くで見られる機会がありましたら、葉の形に注目してみてください。水面より高く立ち上がる葉、水面に浮くスイレンのような葉、水中に潜っている細長い葉など様々な姿が見られます。
コウホネの小ぶりなもので、ヒメコウホネ(姫河骨)もあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
