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516.《チチアワタケ(乳粟茸)》キノコ類
516.《チチアワタケ(乳粟茸)》キノコ類
傘の裏がヒダではなく、スポンジ状の孔(管孔)になっているイグチと呼ばれるキノコの仲間です。アカマツなどの二針葉のマツ類の根に菌根を作る菌根菌と考えられています。梅雨時から秋にかけて、マツ林や、マツの植えられた庭園の芝生などでよく見られます。
中型のキノコで、傘は丸山型から平らに開き、明るい栗色から黄褐色で、湿っている時は粘性があります。
名前の由来となっている乳液は、若い時に傘の裏の管孔から分泌されているのが見られますが、乾いている時や生長したキノコでは乳液はあまり確認できません。柄にツバはなく、斑点があるのが特徴です。
マツのある北半球温帯以北、オセアニアに分布しています。
地方名では、ツユモタシ、チチッコモタシ、ツブアワタケ、トントなど乳液と柄の斑点を表す名前が多いようです。英名ではgranulated boletus(粒のあるイグチ)、weeping boletus(液の出るイグチ)などと呼ばれています。
食べられるとしている図鑑なども多いですが、食べた量、処理法、体質またはキノコの系統により、消化不良を起こすと言われています。特に表皮や管孔は消化が悪いとされています。青森などではハラクダシとも呼ばれており、下痢をすることも多いようですので、一般に食用とすべきキノコではありません。
平尾信三氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・日本菌学会終身会員)
