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515.《カラスウリ(唐朱瓜)》
515.《カラスウリ(唐朱瓜)》
山野や林の縁などで木や草に絡んで成育する多年草です。高さ3~6㍍ともいわれるほど伸びる蔓は巻きひげで巻き付いて立ち上がります。
地下にはでん粉を蓄えた塊根があります。
夏から初秋、夕方から夜の間に白いレースを思わせるような花を咲かせます。雌雄異株で、雌花は花筒の下の方にウリを思わせる膨らみがあります。
夜の暗がりで芳香を放ち、スズメガの仲間など、主にガの仲間が受粉に貢献しているようです。
花は夜が明ける頃にはしぼんでしまう儚い一夜花です。
花後、結実した果実は、はじめは白い筋の入った緑色をしていますが、後、朱色に熟します。
名前の由来は諸説ありますが、この朱色の果実を唐朱(古い時代に唐から伝来した朱墨:しゅずみ)に喩えて唐朱瓜と呼んだという説があります。
カラスが好んで食べるからという説もありますが、晩秋まで残っていて、カラスが食べていることは稀なようです。
果実の中の種子は結び文のような形だとか、恵比寿様の形に似ているとも言われます。
不規則に膨らんだ茎が目立つことがあります。カラスウリクキフクレフシ(唐朱瓜茎膨れ五倍子)、ウリウロコタマバエの産卵によりできた虫こぶで、膨らんだ茎の中に幼虫がいます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
