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514.《キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)》
514.《キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)》
深山に稀に見られる多年草で、稀少種として環境省レッドリストで絶滅危惧種Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に入れられています。
1996(平成8)年に徳島県剣山を舞台にした宮尾登美子さんの「天涯の花」が徳島新聞に連載されました。1999(平成11)年にはNHK総合でドラマ化されたり、松たか子さん主演で新橋演舞場で上演されたりして話題になりました。この「天涯の花」の中に登場する花として一躍注目を浴びた植物です。
東京大学初代植物学教授となられた矢田部良吉博士によって、愛媛県の石鎚山で発見され、1890(明治23)年にキレンゲショウマとして発表されました。その後、四国の剣山、紀伊半島の大峰山、九州の祖母山などで隔離分布しているのが確認されています。
外観がレンゲショウマに似ていて、黄色い花を咲かせることからの名前ですが、レンゲショウマがキンポウゲ科なのに対して、キレンゲショウマはアジサイ科ですので、分類的なつながりはありません。
また、ショウマ(升麻)とついてはいますが、根を生薬として利用されるキンポウゲ科のサラシナショウマなどとも違い、薬効はありません。
マルハナバチの仲間などが受粉に貢献しているという報告があります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
