記事公開日
520.《アマツバメ (雨燕)》鳥類
520.《アマツバメ (雨燕)》鳥類
アマツバメは最も空中生活に適した鳥といわれ、営巣時期以外の殆どの時間は空中で過ごします。餌を採るのも水を飲むのも羽づくろいや交尾まで空中で行います。飛行速度も非常に早く時速80Km以上、時には100~160Kmにもなると言います。野鳥撮影を行う上では非常に難しい対象です。飛翔時は三日月形の長い翼と、スマートな体が印象的です。雨燕の名前は雨が降りそうになると低く飛ぶことに由来すると言われていまが、これは雨の前に湿度が高くなると餌の昆虫が低く飛ぶようになるためと考えられます。
アマツバメは、見た目はツバメに似ていますが生物学での分類や体の構造、営巣場所・巣の作り方などツバメとは大きく異なります
ツバメは分類上スズメの仲間(スズメ目)ですが、アマツバメはアマツバメ目に属し、近縁の鳥はハチドリです。ツバメは地上に降りたり電線に止まることができ、巣は人家の側に作ります。一方アマツバメは足が退化しており、営巣時に崖に垂直に引っ掛かる様に止まることしかできません。巣は崖に作ります。ではどうして見た目は似ているのかというと、両者とも空中を高速で飛びながら昆虫を採り、水を飲むのも飛びながら、という様に、生活の仕方が似ているからで、こうした現象を生物学では収斂進化と呼んでいます。
高山では目の前を勢いよく飛んでいるアマツバメに出会う時が有ります。群れになってジュリジュリジュリと鳴き交わしている姿を見ることも有り、夏山登山を楽しくしてくれます。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
