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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

521.《ツリバナ(吊花)》

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521.《ツリバナ(吊花)》

比較的明るい雑木林の中や林縁などで見られる落葉樹です。
春に咲く花、秋に熟す果実などが吊り下げられたように見えることからツリバナ(吊花)と言われているようです。特に、球形の果実が5裂して顔を出す仮種皮(種子を包む皮)は目立つ存在で、その姿を花に見立てて「吊るしたような花」と表現したという説もあります。
春に咲く5弁の花はあまり目立たないのですが、花盤(花の底の平らな部分)から出る蜜を求めて虫が集まります。
裂開した果実から出る種子は可愛いのですが、アルカロイド系の毒を含んでおり、注意が必要です。誤って口にすると少量でも嘔吐や下痢をし、大量に摂取すると筋肉麻痺、心臓発作を引き起こすという報告があります。
種子はヒヨドリ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、ルリビタキなどたくさんの野鳥が好んで食べて種子散布に貢献しています。
木材の材質は白く滑らかで、こけしや将棋の駒、印材などに利用されます。
同じ仲間(ニシキギ科)のマユミと混同されることがあります。マユミは果実が四角で、4裂します。どちらも有毒ですので誤食しないよう注意が必要です。
近年、庭園樹や盆栽樹として植えられているのを見かけます。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

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