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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

357.《ウメバチソウ(梅鉢草)》

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357.《ウメバチソウ(梅鉢草)》

日当たりの良い山野で、湿地のような場所に生える多年草です。
成育環境が減少していることもあり、稀少種の扱いになっている地域も多いようです。
長い柄の先端に白い花を咲かせます。大ぶりな花が人気で、盗掘も多いようです。
花の中央の雌しべを取り囲むように5本の組織があります。先端が13~22本の糸状に分かれて、水滴のようなものを付けているのが見られます。仮雄しべと呼ばれます。水滴のように見えるのは、蜜を出しているように見せかけている姿で、ハエ、アブ、ハチなどをおびき寄せて、花粉を運んでもらおうとしているとされています。
この仮雄しべの姿がウメの花の雄しべを連想させるという説もあります。花の様子を家紋の梅鉢紋に見立てたことが由来ともいわれています。
本物の雄しべは雌しべに抱きつくように5個あります。抱き着いている状態では、未熟で花粉を出してはいません。1本ずつ熟して、熟したものから交互に外側に向き開きます。その時、葯(花粉袋)が裂けて花粉が雌しべに付着ます。
毎日、1本ずつ熟すのは、雨によって受粉が阻害される危険性を回避するためという説があります
同じ湿地に生えていても、雄しべの成熟は個体差があります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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