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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

531.《シラネセンキュウ(白根川芎)別名 スズカゼリ(鈴鹿芹)》

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531.《シラネセンキュウ(白根川芎)別名 スズカゼリ(鈴鹿芹)》

山地の日陰や林縁、渓流沿いなど、やや湿った場所で見られるセリ科の多年草です。
種子から発芽して、開花するまでに数年かかるとされています。
数年かけて開花、結実して多くの種子を放出すると、その株は生涯を終えて枯死します。一回繁殖型の多年草というような表現をされたりします。
薬用植物で中国原産の生薬、センキュウ(川芎)に似ていて、日光白根山の麓で発見されたことに由来する名です。根は薬用としてセンキュウの代用にされたこともあります。別名のスズカゼリは三重県鈴鹿山系に多いことからのようです。
同じセリ科でも、ハマウドなどのように葉が分厚くて、比較的ごつい男性的なイメージのものに対して、シラネセンキュウの葉は薄い葉が集まった複葉です。その姿故でしょうか、嫋やかで女性的なイメージだと表現されたりします。葉柄の基部にある袋状の苞や、毛のない細い茎が中空で直立し、上の方で細い枝を出す姿も女性的に見えるポイントかもしれません。
花後に多くの種子を作ります。種子には翼があって、風に乗って飛散します。
古くは民間薬として、花や葉を乾燥させたものを刻んで、鎮痛、歯痛に使われた地域もあるようです。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

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