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536.《アカガシ(赤樫)》
536.《アカガシ(赤樫)》
宮城県以西、四国、九州など、比較的関西方面に多いブナの仲間です。
カシは「堅し木」から来た名と言われるように、材が堅く、赤味を帯びていることからアカガシ(赤樫)と呼ばれます。
同じブナ科の植物で、材が白いものにシラカシ(白樫)があります。
四国、九州などには樹齢数百年を数えるとされるアカガシの大木が大切に残されています。
春に雌雄別々の花を咲かせます。雌花は目立ちませんが、雄花は常緑の葉の間から垂れ下がるように咲きますので、注目を集めます。ドングリが熟すのには2年かかります。
ドングリは渋みが強く、人が食べることはありませんが、クマ、イノシシ、ネズミなどの餌になっています。ネズミやカケスなどによる貯食行動も話題になります。
同じ哺乳類でも、ウマ、ウシ、ブタなどは中毒症状が報告されていますので要注意です。
アカガシの材は堅いので、古くから器具、車輪、船舶、機械、枕木、木刀、船の櫓、三味線の棹など、様々な用途に利用されてきました。
特に車輪では、比較的軽いものを運ぶ荷車ではシラカシ、大砲など重い荷を運ぶのはアカガシで作っていましたとか。
平安時代の牛車の車輪はアカガシだったと話題になったこともありました。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
