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ニッセイ緑の財団ニュース

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210.《ミズアオイ(水葵)》

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210.《ミズアオイ(水葵)》

本ミズアオイは葉の形が徳川家の紋にもなっているフタバアオイに似ていることからの名前で、水辺の葵の意味です。

かつてはナギ(菜葱・水葱)と呼ばれて、若芽や葉が食用にするために栽培もされていました。
奈良時代、平安時代ころは羹(あつもの:具の多い汁物)として食べられていたようです。
その後、栽培は少なくなっていきましたが、江戸時代までは続いていました。

宇治拾遺物語や今昔物語に「清徳聖奇特(せいとくひじりきどく)の事」と題したミズアオイを食べる説話が伝えられています。

水田や池沼など、湿地帯で普通に見られていた植物ですが、
開発の進む昨今、除草の対象とされてしまい、目にする機会は少なくなっています。
一つ一つの花が一日花である上に、一年草で、草刈りなどの時期によっては、
種子を残すことが難しいことも激減している一因になっています。

現在では、湿地のある公園などに植えられていることもありますが、
一般にはあまり見られない植物になってしまいました。

多くの地域で絶滅が危ぶまれています。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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