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ニッセイ緑の財団ニュース

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148.《ノシラン(熨斗蘭)》

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148.《ノシラン(熨斗蘭)

海岸に近い林などで見られる植物ですが、庭や公園に植えられているのを多く見かけます。薄暗い場所から明るい場所まで、あまり環境を選ばず育ちます。園芸種として植えられることも多く、都市部で分布を広げていることが確認されています。たまに斑入りの株も見られます。
ノシ(熨斗)の由来ははっきりしていないようですが、葉を熨斗に見立てたものとの説があります。ラン(蘭)は、艶のある葉をランの葉に見立てたと言われていますが、ランの仲間ではありません。
夏に林内で咲く花は存在感があります。受粉すると、熟す前に果皮が破れますので、熟した姿はむき出しになった種子ということになります。ヤブランなども同じような成長をします。
冬枯れの中で色づく種子のコバルトブルーは人気を集めます。種子は食べられて分布を広げるとされています。5~9㎜ある大振りな種子ですが、何がたべているのかははっきりしていません。食べられないまま、艶を失い、しわだらけになっているものを見ることもあります。種子のまま食べて欲しいところですが、穴をあけて食べたのは誰でしょうね?
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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